正月の朝刊新聞配達 過酷な一年の始まりとは…

私は2年前まで新聞配達員として4年間働いていました。
真夏の炎天下での夕刊・集金、何度も集金に行っても会えないお客様、
不り毛な営業、他社との配達部数の取り合い合戦、つらいことも沢山ありましたが、
朝刊だけで普通の日の一日分以上疲れる日がありました。

それは1月1日の朝刊の配達です。

正月の朝刊は2,3日かけて織り込んだチラシにさらにテレビ欄(6部)が入り、
一冊の本といっても過言ではないレベルの朝刊を300部を配るので、
バイクの荷台の重さでバランスを崩さないぎりぎりの積載量で真冬のなか配ります。

私が当時担当した地区は、マイナス8度まで下がることや常に湿気を帯びた気候により、
路面が凍結していて、実際前日が雨の場合転倒しないで配達することが
目標だった時もあります。

そして、中心部から離れた田舎が担当地区で道なき道を(ガードレールなしのがけ)
を走るので、ある意味命がけでした。

いつもの倍以上の厚さなのでポストに入らない場合もあり、
一つ一つの家での新聞の置き方で一番悩む日でもあります。
無理矢理入れようとして、破けたり、中のチラシが飛び出て、ばらばらになったり・・・

大体1時からお店に集まり2~3時くらいに配達し終わるのが6~7時、
寒さと重たいバイクでのびくびく配達でヘトヘトで帰りますが、お店に帰っても
そのまま帰れるわけでなく、さらに1月3日の朝刊のチラシの折込
(1日ほどではないが、通常日よりかなりのボリューム)が待っていて、8時~9時
遅くなると10時くらいまで、仕事が終わらない場合もあります。

それでも、日が昇り初詣に向かう人たちに「頑張ってるね」と言ってくださったり、
営業店によってはその後、おでんをみんなで食べたりと、
今思えば大変ながらもよい一年の始まりだったと思います。